南足柄市は、人口減少や高齢化社会の影響による公共施設の再編計画案を公表し、小中学校の閉校、統合を含む小中一貫校を新設するなど大幅な再編計画であることがわかった。計画は第1期(2020〜2031年)をスタートに第3期(2055年終了)まで長期にわたり検討され、今回は第1期分の内容が明らかになった。
今回発表された計画案の主な項目は別表の通り。衝撃的な内容となったのが小中学校についてだ。
多くの施設が築30年を超え、施設本体をはじめ付帯設備の老化が進行している。児童・生徒数は1980年代の6817人をピークに、2018年には3242人とほぼ半減。2045年には2096人まで減ると推計されている。余裕教室が発生し、今後も増えることが予想される。
人口ピーク時に新設された岩原小学校、向田小学校、足柄台中学校はその役目を終え、伝統の福沢小学校、北足柄小学校も姿を消す。おおまかに中学校エリアでいえば、昭和中期の「南中」「岡中」時代への回帰に近い形に戻るが、「南中」エリアは小中一貫校の新設となり、南足柄小学校、南足柄中学校も閉校となる。「岡中」エリアは岡本小学校と岡本中学校が、向田小、足柄台中の一部エリアを昭和中期に戻して統合校として存続する。ただし第2期には小中一貫校への移行が検討される。
南足柄市の小中学校は全校が給食を自校式で行っており、今後もその体制を維持していく構えだ。
162億円の効果額
公共施設の再編により長期保全費用が139億円削減でき、運営費も85億円の削減に。除却費用5千万円と新規整備費61億円を加えると162・5億円の効果額が見込まれるという。
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