開成町
「健康」でライザップと協定
医療費抑制などを期待
4月20日
開成町社会福祉協議会(菊川敬人会長)が町民に対し「文通をしませんか」と呼びかけ、話題になっている。新型コロナの影響で対面の機会が大きく減少する中、人と人がつながる感覚を維持してもらうのが狙い。
企画の考案者は同協議会の生活支援コーディネーター・水野咲穂香さんだ。新型コロナの影響で緊急事態宣言が発出され、外出自粛が求められる状況下で人と会わずに交流することの難しさを痛感。町の保健師らとのミーティングの中で、対応策を検討している時に思いついた。水野さんは「不安や悩みなど、人に話すだけで楽になることもある。また、必要によっては適切な支援につなげることができると思った」と振り返る。
より気軽さを出すためにこの文通企画は「つぶやき交換日記」と名付けた。町民であれば、老若男女問わず対象。子育て中の父母や学生、一人暮らしの高齢者など、自由に使ってほしいと呼びかける。水野さんのほか、ボランティアも募り、返信対応も万全の状態だ。
あえてアナログ
電話など、どこからでもすぐにつながることができる連絡手段がある中で、文通というあえて時間がかかる方法を選択したのには、連絡をくれた人をがっかりさせたくないという思いがある。
水野さんの出勤日は週に2、3日のため、日によっては担当者不在の状況が生まれることがある。電話受付に限ればやりとりは楽だが、その場にいなかったために声を拾えないという状況が生まれかねないと考えた。
メールでも受付けているが、誰でも使えるツールとして育てるため、文通をメインに据えた。やりとりは、手紙やノート、メールでつぶやきを書いて送ると、1、2週間で返信が来る仕組み。つぶやきは郵送や持参のほか、民生委員やケアマネジャーなどを通しても可能となっている。
まずは周知をと、現在社協だよりや回覧板などを使って案内の真っただ中。7月から始めたが、まだやりとりがない日が続いている。
それでも水野さんは「文通が増えれば良いということではない。開成町には、誰もが気軽に人とコミュニケーションをとることができるツールがあると覚えておいてもらうことが一番大事」と話している。
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