南足柄市で、利用者の需要に応じて運行するデマンド型乗り合いタクシー「おでかけ号」(仮称)の開始に向けた準備が進められている。市は福沢地区で先行実証を行った後、実証地域を市内全域に拡大していく計画だ。
南足柄市に限らず、今後高齢化がますます進むことを考えたとき、移動手段の確保は重点課題の一つに挙げられる。
今回、乗り合いタクシーの先行実証エリアとなる福沢地区は、坂道が多く市内他地区と比べ鉄道や路線バスといった公共交通機関が限られている場所となる。市が2018年に同地区の住民を対象に日常の交通に関するアンケートを実施した際も、気軽に使える新たな移動手段を求める声があがっていた。実証実験では課題把握やデータ収集を行い、全市域の実証運行につなげる計画だ。
利用は事前予約制
タクシー利用希望者は、設定された20以上の乗り場の中から希望する場所を選び、指定のタクシー会社に事前に電話で予約を入れる。
タクシーは乗り場と目的地に設定された「市役所」「大雄山駅」「道の駅足柄・金太郎のふるさと」など市内7地点を結び運行する。1日あたり午前・午後で計4便を予定。利用料金は現時点で片道大人300円、子ども150円を想定しているという。
新型コロナウイルス感染状況次第では変更となる可能性もあるが、2月15日に開始する予定。
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