湘南ベルマーレフットサルクラブの指揮を執る 伊久間 洋輔さん 藤沢市在住 45歳
マネジメント能力生かして
○…「選手が１００％の力を出せること」をモットーに、急遽退任となった奥村敬人さんの後を継ぎ、湘南ベルマーレフットサルの監督に再登板。監督も選手と息を合わすことが大切だと言い
「試合の傾向をつかむために」動画の分析を徹底してきた。選手に最適な環境を整え、一丸で結果を出すことに集中する。
○…藤沢市出身。ボールを触り始めたのは３歳くらいから。父親が所属していたサッカーチームの練習や試合に連れて行かれ、ボールは幼い頃から身近な存在だったという。中学生のときにサッカーを通じて奥村さんと出会った。大学卒業後、実業団入部を目指すも断念。一足早くフットサルを始めていた奥村さんに「フットサルはサッカーとは違うよ」と言われ、遊びではなく「本気でやるか」とスイッチが入った。Ｆリーグ誕生前のこと。「本場を見ないと」とブラジルにも渡り、世界レベルを体感した。
○…火が付いたもののそれだけでは生活ができないと、飲食店で働いた。しばらくすると店長を任されるようになり責任が大きくなったが、効率的に仕事を分配し、フットサルにも力を注げるようにした。「遊びでやってるんじゃないと説明すると、店のスタッフも協力してくれた。マネジメント能力はここで培われたのかな」とニカっと笑顔。２００７年に誕生したＦリーグに参戦するときは、盛り上がりの中で「少しでも目立とうとロン毛でプレーをしていた」と振り返る。
○…長くフットサルに関わってきた知見を生かし、いつでもチーム全体を観察することを忘れない。トップチームには育成カテゴリー出身が多く「クラブの風土を共有できているところがベルマーレのやりやすさ」と。イメージを一つに、勝利へ一直線だ。
