足柄 人物風土記
公開日:2026.07.11
7月から大井町の教育長に就任した 野地 崇さん 大井町金子在住 57歳
成功も失敗も成長の糧
○…「現場に立ち続けたい気持ちもありましたが、それよりも子どもたちのためにできることがあるなら、と考えました」。昨年度まで校長として教育現場に立ち、生徒と直接向き合う日々には強い思い入れがあった。一方で、大井町で生まれ育ち、教員になってからは母校の湘光中学校に約10年赴任するなど、つながりも深い。決断を後押ししたのは、恩返しの思いだ。教育行政の舵取り役として、子どもたちが安心して学び、健やかに成長できる環境づくりを進めていく。
○…東京学芸大学を卒業後、足柄上地区の中学校教員に。教員人生の中心にあったのは、バスケットボール部顧問としての日々。赴任した3校すべてで顧問を務め、勝ち負け以上に、一つのことに打ち込む大切さを伝えてきた。そこには「一生懸命になることができた体験は、将来きっと貴重な経験になる」という思いがあった。たくさんの教え子たちとは今でも交流が続いている。
○…2009年からは大井町教育委員会など学校を支える側も経験してきた。同時に部活動の指導から離れ土・日の使い方も変わった。健康維持のために始めたランニングと登山は今では15年以上になる。最近は高校同窓会を機に始まった年に一度の山登りが楽しみで仕方がない。「本当は、山より下山後にみんなでお酒を飲む時間が楽しみなのかもしれません」とおどけてみせる。
○…「失敗や葛藤も、子どもたちにとって大事な学びになる」。友人との関わりや勉強に部活動など、思い通りにいかないこともある。それでも、その経験を通して人との折り合いをつけ、自分の感情を整え、次の目標に向かう力が育つと考える。「さまざまな経験を積むことができる環境を作りたい」
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