12月11日(土)から20日(月)まで「年末の交通事故防止運動」が始まる。松田署管内では特に高齢者のからむ事故が多いことから、同署では暗くなってからの外出時の反射板の装着や交通ルールの徹底を呼び掛けている。
今年のスローガンは「無事故で年末 笑顔で新年」。神奈川県警では、飲酒運転の根絶、歩行者(特に高齢者)と自転車の交通事故防止、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、二輪車の交通事故防止を重点項目に掲げている。
約4割が高齢者絡み
松田警察署交通課のさい藤智史課長によると、管内の高齢者がからむ事故は全体の約4割を占め、県内平均の3割を超えるという。「夜間外出時は、目につきやすい明るい服装や反射板を身に着けてほしい。横断歩道以外の場所の横断など、事故をなくすためにも一人ひとりが交通ルールの順守を」と話している。
同署では、運動期間中以外にも警察官の地域巡回時や運転免許更新時などに同様の内容を呼び掛けている。
危険バス停
歩行者の事故防止で注意が必要なのが道路の横断で、バス停付近は最も危険なエリアの一つ。
2018年に横浜市内のバス停で、横断歩道をまたいで停車するバス後方から道路を横断し車にはねられた死亡事故も発生している。これを受け、国土交通省は19年末からバス停の位置に関する調査を行なった。「バス停車時に横断歩道に車体がかかる場所」をA、「横断歩道の前後5m以内や交差点にかかる場所」をB、「AB以外で地域住民などの意見から抽出した場所」をCなど危険度の高い順に3段階で判定した。
足柄上地域の1市4町内では、南足柄市内山の「上庭」(内山方面)、同市苅野の「苅野駐在所」(関本方面)、同市侭下の「大川橋」(同)、松田町松田惣領の「立花学園前」(小田原駅方面)、同町神山の「神山」(新松田駅方面)の計5カ所がB判定で、現在も対策検討中となっている。
バス会社等は各バス停とも移設検討はしているが、滞留スペースが取れない、土地の問題など早急な対策が取れない事情もある。バス会社の担当者は「危険と判断されたバス停は引き続き安全な場所への移設に向け努力していく」と話す。未解決のバス停については、注意喚起の看板設置や車内アナウンスなどで周知を図っているという。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|