山北町の西丹沢大滝キャンプ場で毎月11日を「わんわんDAY」とし、愛犬同伴者を優先した企画が話題となっている。経営する湯川操さんは「優先日を設けているキャンプ場は珍しいと思う。遠慮していた愛犬家が山北町の魅力を知るきっかけになれば」と話す。
湯川さんはこれまでに、ペット同伴可のキャンプ場でも夜中の吠えなどで回りに迷惑が掛かることが気になり「行きにくい」という声を多く聞いてきた。そこで今年7月、気兼ねなくキャンプを楽しんでもらおうとこの企画を始めた。
狂犬病接種の有無、飼い主がしっかりコントロールできるなどのルール作りからスタート。犬の散歩代行を行う会社と提携し、トレーナーと山道を5〜10Km歩くメニューを盛り込み町の自然を生かしたプランも用意。当初は数組だった参加者もSNSなどで次第に広まっていった。
町知るきっかけに
12月11日は飲食や物品の販売ブースも設けられ、30組ほどが来場するなどキャンプ場はひときわ賑わいを見せた。愛犬仲間4人組で訪れた女性は「中型犬なのでいつも注意しているが、この日は気兼ねなく楽しめる。ドッグランとは違い自然の中での運動に犬も喜んでいるよう。今後も参加したい」と話した。
湯川さんは、地域活性化団体の部長も務めている。新型コロナなどの影響もあり、現在活動は休止状態だが、以前はマラソン大会で地場産の野菜販売ブースを出店するなど山北のPRにも一役買ってきた。「これをきっかけに山北町の賑わいにつながれば」と話している。
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