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公開日:2023.01.28
小田原市消防本部
昨年の救急出動過去最多
高齢化やコロナが要因
小田原市と足柄上地域の計2市5町を管轄する小田原市消防本部の2022年の救急出動件数が前年比3202件増の1万8632件に上り、過去最多だったことがこのほど分かった(速報値)。
昨年の救急出動件数1万8632件は1日平均にすると51件。およそ28分間に1回出動している計算になる。
2市5町で例外なく増えており、増加件数は小田原市2182件、南足柄市332件、大井町211件、開成町200件、松田町122件、山北町104件、中井町55件となっている。
もともと高齢化の進行等により、救急需要が増大傾向にある中で、同本部は「新型コロナの陽性者やその疑いがある患者からの要請の増加、人流の増加などが要因として考えられる」という。
約4割が軽症者
救急車を利用した人のうち、およそ4割が入院等を必要としない軽症者だった。これは全国の割合に比べれば低いが、管内の出動件数の中では大きな割合を占めている。
小田原市消防本部では実働11台の救急車を運用している。119番通報による救急要請を受けた場合、要請があった場所の最も近くにいる出動可能な救急車を選別して出動することになるが、急を要する病気やケガでない要請が増えると、重篤な人を待たせることになりかねない。
同本部では「救急車は大けがや意識が無いなどの急病で、緊急に病院での診察が必要な人のための限りある資源です。1人でも多くの命を救うために、適正利用にご協力をお願いします」と話している。
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