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公開日:2023.04.29
南足柄市長選
加藤氏圧勝で4選
新人との一騎打ち制す
任期満了に伴う南足柄市長選挙は4月23日に投開票され、現職の加藤修平氏(74)が新人で元市商工会長の笠井進氏(58)を大差で破り、4回目の当選を果たした。投票率は50・85%だった。
現職の加藤氏は、これまで市の借金を減らしながら貯金を増やし、健全財政を実現したとする3期12年の実績を強調。今後の重要政策に定住促進と人口増を掲げて、企業誘致・子育て支援・交通手段の確保と道路整備・防災・脱炭素などの取り組みを示し、市政継続を訴えた。
一方、新人の笠井氏は人口5万人を目指す「ウルトラ元気なまちづくり構想」を掲げ、住民の声を反映した住みやすいまちづくり、未来への投資による地域経済の発展、山車や水といった地域資源の活用の3本柱の循環で、かつてのにぎわいを取り戻すと訴え、合わせて世代交代を強調した。
人口減少など、南足柄市が抱える課題の認識については両者の間にそれほど大きな差はなく、加藤市政を継続するのか、新たなリーダーに託すのか、有権者の判断が注目されていた。
投開票日、午後10時に1回目の速報が発表され、加藤氏が4000票の差を付けてリードしていることが分かったが、支援者らの引き締めムードは変わらず。午後10時半頃に開票結果が確定すると、喜びとともに安堵の声が漏れ、ようやく祝勝ムードに包まれた。
結果を受け、万感の表情でマイクを握った加藤氏は「この結果は、誠心誠意、誠実、正直、真心、こうした活動の結果であり、これはまちづくりの基本」と力を込めた。また「『継続』はただ年数を重ねてくることではなく、12年の間に作ってきた信頼と経験に基づく人脈やパイプを、さらに力に変えていくこと。充実と発展の土台であるさらなる財政の健全化を、これから作り上げていく」と続けた。
一生懸命やった
現職の厚い壁の前に敗れた笠井氏は、事務所に集まった支援者一人ひとり丁寧に頭を下げながら、感謝を述べた。その後、選挙戦を振り返った笠井氏は「初めての選挙ということで、選挙活動をしながら、たくさんの地域の声に触れることができて良かった。活動を通して徐々に支援者が集まってきていると感じていたが、期待してくださった方々には申し訳ない結果になった。それでも自分として一生懸命やることはやったし、楽しかった」と、最後には笑顔も見せた。
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