県政報告 6月補正の県の取り組み 県議会議員 杉本とおる
神奈川県議会議員として5期目の活動が始まっています。今年は議会運営委員会委員長を拝命。また、国際文化観光・スポーツ常任委員会に所属することになりました。委員長を務める議会運営委員会は、議会の円滑運営のために設けられておりますので、議会での中心的な役割が求められます。県政の一翼を担う重責を日々噛みしめ、職務にまい進して参ります。
さて、今月閉会した「第2回定例会」。主な内容は、様々な事業へ肉付けをする補正予算審議です。額は一般会計49億6300万円。このうち県が特に優先的に取り組むいくつかの事業についてご紹介します。
子ども・子育て支援
神奈川県の合計特殊出生率は全国より低い水準にあり、少子化対策は喫緊の課題です。市町村と連携し結婚、妊娠、出産、育児、子育てと切れ目ない支援を行っていくことが必要です。
言うまでもなく、特効薬はありませんので、支援策も多岐にわたります。一つ一つ環境整備をしていきます。今回は次のことに取り組んでいくことが決まりました。
▽婚活イベントの拡充▽結婚新生活支援▽産科・小児科医療施設等を新たに開設する事業者の施設整備費補助▽保健師に特化した修学資金貸付制度創設▽乳幼児の使用済み紙おむつの保育所処分に対する補助▽県営住宅の子育て世帯向け募集枠拡充▽近隣の子ども食堂情報を県ポータルサイトで公開▽児童相談所と警察が連携してリアルタイムに情報共有できるシステムの構築
デジタル行政の推進
デジタルの力を取り入れることで、県政課題の解決につながります。こちらもいくつか取り組みを挙げます。
道路標示等を早期に修復するため、AI技術を活用し道路標識点検車両に搭載したカメラで摩耗状況の自動検知・判定等を行うシステムを導入します。また、県民の防災意識を高めるため、総合防災センターの防災情報・体験フロアにVRを導入します。
脱炭素社会の実現
2030年度の温室効果ガスの中期削減目標を46%から50%に引き上げました。今年度中に「神奈川県地球温暖化対策計画」を全面的に改定します。すでにこの6月に新たに脱炭素戦略本部室を設置しています。私たちが暮らす地球環境の悪化を防ぐため、市町村や企業、個人の意識が欠かせません。
自然災害対策
3月に「神奈川県水防災戦略」を改定し、被害軽減の取り組みを進めています。年々激甚化する自然災害への備えに終わりはありません。個々の備えも十分にして頂きたいと思います。
時代とともに県民ニーズや県政課題は変化します。常に地域を見つめ、今何が求められ、そのために何ができるか―を考え続けていきます。
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