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足柄 人物風土記

公開日:2023.08.05

足柄ささら踊保存会の会長を務める
伊達 智子さん
南足柄市塚原在住 51歳

ささら踊りを次世代に

 ○…揃いの浴衣で扇を持ちながら舞うささら踊。竹を短冊状に切ったものを重ねた楽器「ビンササラ」や小太鼓を打ち鳴らすのが特徴だ。「農作業を思い起こさせるような踊り方や『足柄峠ここで見る富士日本一』といった歌詞など、郷土愛が感じられるところが魅力だと思う」

 ○…茅ヶ崎市出身。幼い頃から浜降祭や大岡越前祭など地元の祭りを楽しみにしていたといい「いつか法被を着て踊ったりお囃子を演奏したりしてみたい」と密かに夢を描いていた。地元の福祉施設で働いたのち、28歳で結婚。夫の転勤で南足柄に居を構えた。ささら踊との出合いは10年前。息子が保育園でささら踊を発表する機会があり、扇の使い方の美しさなどに魅了された。「この素敵な踊りを息子にずっと続けてほしい」と親子で保存会に入会。始めは息子のためだったが気が付けばどんどん熱中していった。「スカイツリーやはまぎんホールなど、市外の大きな舞台で発表する場もあり、楽しいです」と微笑む。

 ○…現在は市役所で会計年度任用職員として働く傍ら、ささら踊保存会や日本語ボランティアなど、興味があることにはアクティブに関わっている。「外国の方との交流や地元の祭りへの参加はずっとやりたかったこと。忙しいけど充実してます」と笑みをこぼす。

 ○…今年5月に会長に就任。保存会会員や入会希望者を対象に実施する育成講座では今年から、より深くささら踊りを知ってもらおうと踊りの概要や歴史に関する座学も企画した。また、地元小中学校からの指導依頼が増えているため、児童に分かりやすく踊りの指導を行う方法も研究中だ。「より多くの人にささら踊りの魅力を知ってもらい、伝統を次の世代に繋いでいけたら」

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