足柄 トップニュース教育
公開日:2023.12.09
足柄高校
全国で2人が優秀賞
歴史研究の発表大会で
足柄高校歴史研究部(桐生海正顧問)の秋山七海さん(18)と米澤檜さん(18)が「全国高校生歴史フォーラム」(奈良大学・奈良県主催)で優秀賞を獲得した。さらに11月25日に同大学での最終審査の結果、秋山さんが知事賞を受賞した。
秋山さん知事賞も
全国の高校生が歴史についての研究を発表する同大会。今年は89点の応募があり、優秀賞を獲得した5人が11月25日に研究発表を実施。その中から最高賞にあたる、知事賞と学長賞が選ばれた。
秋山さんは、班目人形芝居の歴史を研究。8月に行われた全国大会で発表した際の内容に一部変更を加えて発表を行った。これまであまり研究されてこなかったテーマを取り上げるなかで新しい資料が見つかったり、実際に現地に足を運んで聞き込みをし、レポートにまとめた点が評価された。「当日は楽しんで発表することができたと思う」と笑みを浮かべる。
米澤さんは、曾祖父の体験談をきっかけに関東大震災下の箱根地域の被害と復旧をテーマに設定。今年3月から研究を始め、資料探しに苦労しながらも9月に完成させた。「東京や横浜のイメージがある関東大震災の研究で箱根に焦点を当てたことが評価されたと思う。賞を獲れると思っていなかったのでびっくりしたけどうれしかった」と笑みをこぼした。
桐生顧問は2人はともに、現地に足を運び、新しい資料を発見するなど地に足がついた研究だったと評価。「2人が優秀賞に選ばれて発表を行うのは珍しい」と喜んだ。
来年から大学で考古学を専攻する秋山さんは「大学で研究を進めて将来は歴史関係の道に進みたい」と話し、文化財学を学ぶ予定の米澤さんは「これまでの経験を生かして今後も研究に励んでいきたい」と語った。
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