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公開日:2024.07.13

夏山は計画的な登山を
山岳救助隊が注意喚起

  • 6月に山北つぶらの公園で行われた山岳遭難救助隊による救助訓練のようす

 西丹沢山系など、多くの登山者に愛される山々がある足柄地区。本格的な夏山シーズンを迎え、暑さなどによる事故の増加が懸念される中、松田警察署の山岳遭難救助隊は計画的な登山を呼び掛ける。

 檜洞丸(ひのきぼらまる)をはじめとした西丹沢山系の中上級者向けの山々がある山北町。山岳遭難救助隊の橘将美隊長によると、ここ数年は、南足柄市の金時山、明神ヶ岳、矢倉岳の「足柄三山」といった低山でも出動案件が増えているという。「軽装や登山の基礎知識のない人が増えているのも一因と考えられる」。

 同署管内での山岳遭難等発生件数は、2023年が41件、22年が27件、21年が34件だった。理由は、道迷いによる出動が毎年約3割を占める。昨年は滑落事故が13件(昨年比6件増)と大幅に増えた。大半が50代以上によるものだ。

 今年は6月末までの半年間で、山岳遭難等発生件数は、昨年の20件から10件と半減している。しかし、暑さが増すこれから、発生数が伸びる可能性もあり、同救助隊は、より慎重な準備の大切さを説いている

4ワードで安全確認

 登山口にある西丹沢ビジターセンターや警察署などへの「登山届」の提出、携帯の予備電池・ライトや雨具など「装備品」の準備、極力一人での登山を避けた「同行者」の有無、時間に余裕を持った「早めの出発」と、4つのキーワードを松田署のホームページで安全対策に有効な準備としてあげている。

 橘隊長は「遭難時、通ったルート情報が救助には重要となります。夏は熱中症や持病悪化による滑落事故などが増えるので、暑さ対策ををしっかりして、登山を楽しんで欲しい」と話した。

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