神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2011年2月5日 エリアトップへ

はだのっ子 いま・みらい 教育寄稿第24回 心を和やかにする言葉かけを 内藤 美彦

公開:2011年2月5日

  • X
  • LINE
  • hatena

 「愛語、回天の力あるを知るべし」という道元禅師の言葉があります。「思いやりのある言葉は、世の中を変えるほどの力がある」ということなのでしょう。学校の教室に、よく掲げてある次のような詩があります。「ひとつの言葉で喧嘩して/ひとつの言葉で仲直り(中略)ひとつの言葉はそれぞれに/ひとつの心を持っている」。

 昔から、日本人は言葉を大切にし、「言霊」(ことだま)と呼んでいました。言葉には、人の禍福を左右する力があると信じていたのです。昨年、失言して大臣の座を失った人がいました。また、「少年よ、大志を抱け」というクラークの言葉は、今でも、少年の心を奮い立たせます。

 99歳の柴田トヨという方が、詩集「くじけないで」を昨年出版され、すでに100万部も売れているという報道がありました。それらの詩の一部を抜き出してみます。「陽射しやそよ風は/えこひいきしない」・「やさしいことばもらったら/心に朝顔/咲きました」・「やさしさもらったら/心に貯金しておくの」。こうした言葉がいっぱい詰められているのです。

 テレビでも放映され、多くの人から「やさしい気持ちになった。勇気が湧いた。涙が止まらなかった」などの感想が寄せられていました。99歳という人生経験豊かな人の「人生の応援歌」と言えるでしょう。

 この詩の言葉は、誰にでも言えそうですし、聞きたい言葉でもあります。日常生活で交わせそうですが、使われていないから、トヨさんの詩が新鮮で、心を打つのでしょう。閉塞感に包まれ、「無縁社会」などと呼ばれる現状にあって、人の心は寂しく、飢えています。優しい言葉が、清冽な水のように渇いた心を潤してくれるのだと思うのです。

 省みるに、家族にねぎらいの言葉を、子供には励ましの言葉を、周りの人にいたわりの言葉を投げかけることが、あまりにも少ない自分に愕然としました。

 人の心に快く響く言葉を交わし合うことが、社会や家庭を明るくするのです。「笑顔で挨拶」をスタートに、心を和やかにする言葉かけを進めましょう。家族には、どうも照れ臭いと思う時は、伝えたい言葉を歌などの文字に書いて渡すのも楽しいと思います。

■プロフィール
横浜国立大学卒業。秦野市立小学校教諭。秦野市立本町小学校校長。秦野市教育委員会教育長を歴任。

株式会社関野建設

信頼と誠実をモットーに地域に愛されて100年以上。

https://www.sekino-group.jp/

秦野商工会議所

会員企業を広く紹介するサイト「はだのCCIナビ」をご覧ください。

https://www.hadano-cci.or.jp/

だるま商事(有)

地域密着、土地・建物・仲介販売

https://www.darumashouji.co.jp/

Naitoグループ

お気軽にご相談ください。

https://naito-sr.com/

有限会社 秦野サービス社

秦野市堀山下882の1

㈱稲元興業

土木一式請負工事・建材販売・残土受入れ なら 株式会社 稲元興業へ

http://inamotokougyou.com

はだの南レディスクリニック

土・日オープンの予約制のレディスクリニックです

http://www.hirai-ladies.jp

株式会社みどりや

『困った』を『良かった』にー。水道修理、リフォーム、塗装、LPガス販売など。

https://k-midoriya.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook