さがみはら中央区 トップニュース文化
公開日:2026.02.12
子どもがクラブでダンス
失敗OK、新しい楽しみ
クラブ「CLINK」(相模原)で1月31日、まだ明るさの残る夕方に3人の子どもが「ジャンボリミッキー!」を踊っていた。このイベントは子どもにもクラブを楽しんでほしいとの思いから生まれたもの。大きな音を全身で浴びながら皆で一つのリズムに身を委ねるクラブならではの経験を、家族層にも広げる催しとなっていた。
クラブ(ナイトクラブ)とは夜に音楽や酒を楽しむ場所。「特定遊興飲食店営業」という分類で、午後10時までの時間帯であれば18歳未満も入場することができる。
この日のイベントを主催したのは市内在住でネイリストの田中美咲さん(38)。田中さんは音楽が好きで、長くクラブに親しんできた。歌やダンスを披露したいという10代の知り合いの声をきっかけに、大人と子どもが一緒に楽しめる早い時間帯からの開催を2025年に開始。「子どもがいる友達が多く、一緒にクラブに来れたら楽しめそうだと思った」
会場にいた保護者は子どもを参加させた理由について「面白そうだからやってみなよと思った。子どもたちが楽しいイベントが増えればいい。クラブは大会と違って失敗してもいいし、友達も増える」と話す。
子どもたちにも感想を聞いた。10人ほどの客の前で踊りを披露した井上凛さん(小学2年)がクラブを訪れたのはこの日で3度目。本当は静かな場所が好きだとしつつ、「まあ、楽しい。次はギャルの曲をやりたい。もっとメイクバチバチにしたい」と言う。大橋茉莉さん(同)はステージに立ったことで「ダンスをもっとやってみたい」と思うようになったという。
この日は、25年10月にCDデビューした光が丘小学校2年生のDJ・CENON(本名:藤澤星音)もマイクを握った。「みんなで盛り上がっていこう〜」と呼び掛け、オリジナル曲の『僕はレゲエが大好きの唄/sakana riddim』を披露。30人ほどの来場者が一体となり、DJ・CENONが紡ぐリズムに身を任せた。
誰でもステージに
子どもがクラブに加わるこの新しい試みは、子どもたちや相模原の音楽、文化にとってどのような意味を持つのか。家族層も楽しめる新しいDJの形を探る市内在住のDJヤマナカショウマ(本名:山中翔馬)は「単純に、子どもたちに音楽に触れてもらえたらいい。あのボリュームは他では体験できない」と話す。また、人前で歌や踊りを披露する経験が気軽にできる良さも指摘する。「クラブは歌いたい人が挙手してステージに立つ。場数を踏ませてあげられる」と、今回の取り組みを肯定的に評価した。
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