秦野 トップニュース
公開日:2013.01.01
ヘビにまつわる地名
蛇久保(じゃくぼ)、蛇塚(じゃづか)を探る
今年の干支は巳。市内で「蛇」のつく地名の由来を調べた。
現在の北矢名の一部に、「蛇久保」という字名(あざめい)が残っている。確認できた最古の記録では1835年の北矢名周辺の地図に「蛇クボ」という表記がある。
地名の由来は、「砂利窪(じゃりくぼ)」が変化したとの説もあるが、「ヘビのように曲がりくねった窪地の地形を表したものが有力」と市史資料室の担当者は説明する。
国道246号線を松田方面に走ると、秦野市の西端に「蛇塚」という標識がある。かつて大山阿夫利神社への参詣者が必ず通ったこの道には、数多くの蛇がいて通行者を悩ませていた。
そこで付近の村人たちが一帯の蛇採りを行った。捕えた蛇を埋葬し供養のために塚を築くと、蛇はいなくなり、安全な道になったという。この話から「蛇塚」の地名が生まれたと菖蒲地区の言い伝えにある。
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