日興電機工業が施設移転 創業80年記念しインベスト活用
日興電機工業株式会社(秦野市菩提90・草野耕二代表取締役社長)が、創業80周年記念事業として、現在堀山下にある開発設計棟を本社敷地内へ移転する工事を開始した。これは、昨年11月29日に認定を受けた第12回インベスト神奈川2ndステップ支援事業を活用したもの。
同社は建設機械やトラックなどの大型ディーゼルエンジンの電装品の開発・製造・販売を行う。
1933年に都内で創業。秦野工場は1964年に竣工し、2003年7月に本社機能を移転した。今年は創業80周年に加え、本社移転から10年の節目。施設移転は秦野に本社を構えてから初となる。
今回移転する開発設計部署は現在堀山下にあり、本社・秦野工場のある菩提から距離を隔てている。同社は「施設を集約することで製品開発期間の短縮に繋げたい。国際的に競争力のある製品を市場に提供できるはず」と説明する。
新棟は鉄骨造の493・92平方メートル、2階建て構造。1月7日に始められた工事は、3月完成を目指し現在進行中。機能の移転は4月終了予定だという。
「秦野という緑豊かな土地環境を大切にしたい」と同社。基本理念に地球環境保護の意識を組み込み、敷地の3分の1以上を緑地として保っている。緑地には桜やイチョウ、松などが植えられ、季節の移り変わりが感じられる森が形成されている。そうした理念に基づき、新棟は、新たに緑地を潰したくないと同社の駐車場に建設される。
同社で働く社員は211人(1月8日現在)。その4分の1ほどが秦野市に在住している。また、地元高校からの新規採用も毎年行っている。「企業や地域、多くの方に支えられてきてある今。これからも地域の発展に貢献していきたい」と同社は話した。
インベスト神奈川2ndステップ(神奈川県産業集積促進方策2010)は産業活性を目的に、県内への企業誘致、既存企業の工場・研究所の新設や増設といった企業の成長支援を県がサポートする取り組み。
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