ボランティア連絡会 「30年のあゆみ」を発行 節目に活動振り返る
秦野市に80以上あるボランティア団体の連携をとり統括役として活動する秦野市ボランティア連絡会(ボラ連)が昨年創立30周年を迎え、活動を振り返る記念誌「30年のあゆみ」を発行した。
市内の団体や個人の情報交換、支援の充実を図る目的で、1982年1月20日に秦野市社会福祉協議会らのサポートを受けて結成された同団体。現在市内で活動する80以上の団体と個人を含め5000人以上の会員で活動している。
ボラ連の中枢を担うのは、代表団体から選ばれた11人。創立30周年を迎え、今年に入り8年間会長を務めた山田喜久子さんから吉田芳子さんへ会長職がバトンタッチされた。
他市と比べ団体数が多く、ボランティア活動も多彩で盛んだという秦野市。「ボランティア自体が無料の奉仕活動。創立当初から続けている会費なしの方針が理由かもしれませんね」と山田前会長は話す。
ボランティア活動は各団体が行っており、ボラ連の活動の中心は市社協事業への協力や年2回の研修会、会報の発行など。
記念誌を作るにあたり、30年の活動で印象に残ったエピソードを聞いたところ会員の多くが挙げたのが1994年にお披露目された福祉バス「ほほえみ号」の購入だという。活動に使えるバスが欲しいと会員の声が上がったのが1991年。以前からボラ連内で活動資金のために行っていた一円玉募金、市社協や企業からの寄付金を貯め、3年越しでバスの所有を実現した。バスは老朽化で廃車になるまで11年間使用された。
吉田会長は「先人の30年の重みを温かく感じながら今後も活動を続けていきたいです」と話した。
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