秦野市河川の増水に注意 水害対策を強化 4月の豪雨被害ふまえ
全国各地で、局地的な大雨による、急な河川増水による水難事故や住宅被害、土石流の発生などの災害が多発している。秦野市では今年4月6日に、1955年の市制施行以降最多となる当時間雨量71・5㎜を記録し、浸水被害が発生した。市では、この被害を教訓に、職員の非常配備体制の強化や防災マップのリニューアルなどに着手した。
4月6日・7日の大雨では、大根・鶴巻地区で床上・床下合わせて52棟の浸水被害、3件の土砂崩れが報告された。
市では、これを教訓に、水防体制支援指標(呼び出しレベル)の細分化を図り、6月1日から新体制で対応にあたっている。旧基準では、時間雨量10㎜で参集人員0人に対し、新基準では6人、50㎜で62人に対し、166人と動員する人数を増加した。
鶴巻地区の水害対策として、2012年11月に同地区の雨水を排除するための施設「大根川ポンプ場」が稼働。また、同施設へ流入する水路のひとつである「代々木水路」については、今年度中の改修が予定されている。
今年度、市では、防災マップのリニューアルを計画している。地震や風水害、土砂災害時の対応など、市民が必要な情報が分かりやすく解説された冊子形式になる予定。
それとは別に大根地区に関して、「水防の手引き」を作成。水害時の連絡先や避難指示のタイミング、避難場所など水害に特化した内容となっている。これは完成次第、対象地域に戸別配布される予定だ。
市では、防災マップなどの他に、防災行政無線、緊急情報メール、緊急速報メール、TVKデータ放送、危機管理ツイッター、車両での広報など、様々な伝達手段を活用して、避難情報を市民に発信している。緊急情報メールを受け取るには登録が必要。hadano@entry.mail-dpt.jpに空メールを送信すると、登録方法が返信される。
河川の増水に注意
市防災課によると、これからの時期に特に気を付けなければならいのが、河川の急な増水だという。市内の中心地で雨が降っていなくても上流で降っていることもあり、そのような場合は川の水位が一気に上昇する。同課では、「水が茶色く濁ったり、木の枝などが流れてくるのは増水の前兆。すぐに川から上がり避難をしてほしい」と呼びかけている。
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