大津薫さん(東田原在住) CM撮影に協力 エアブラシで車にアート
エアブラシアーティストとして活躍している大津薫さん(24・秦野市東田原)が、現在放送されているトヨタ自動車のレクサスGS300hブラックライト編のテレビCMに、ブラックライトアートで撮影協力した。大津さんは「イラストを描くだけではない。エアブラシの可能性が広がる仕事でした」と振り返った。
CMを手掛ける制作会社から依頼を受けたのは、大津さんが認定講師を務めるボディーペイントアートスクール・(株)アップロック(平塚市)の高橋英司代表。高橋代表が「技術力が高く即戦力になる」と大津さんを含む3人のアーティストを連れ、4人態勢で車体にペイントを施した。
ブラックライトの下で浮き出るように車全体を光らせるのに苦労したという大津さん。染料を全体に吹き付けると平面的な印象になり、車体の曲線美が活かされない。エアブラシを持つ指先に全神経を集中させ、作業にあたったという。
完成したCMをテレビで初めて見た時、母親も一緒だった。大津さんは「かっこよくてテンションが上がりました」と言い、さらに「活動を応援してくれている母も喜んでくれました」と嬉しそうに話した。
出会いは19歳
幼い頃から絵を描くことが好きで、時間さえあればアクリル絵の具などで人物を描いていた。エアブラシとの出会いは19歳。アメリカの自動車などに描かれているアーティストの顔や炎の模様を雑誌で見て、「すごくリアル。何で描かれているのだろう」と興味を持った。すぐに調べ数日後に初心者セットを購入した。
エアブラシで描くのは、ただただ楽しかったという。しばらく独学で技術を習得していたが、壁にあたった。
もともと絵を仕事にするつもりは無かったという。「習い事のひとつ」程度の感覚で同アートスクールに通っていたが、そこで高橋代表から絵に関わるビジネスの話を聞き、「頑張ればできるかも」とプロを意識して練習に力を注いだ。
自らの作品をホームページで紹介するうちに、徐々に仕事の依頼が舞い込むようになった。さらに、本物のタトゥーに見えるようなボディーペイントの技術を競うコンテストでは、2年連続入選するなど、実績も重ねている。
現在は自宅に構えたアトリエ兼スクールで講師を務めながら作品を制作している。大津さんは「エアブラシはTシャツや靴、自転車などにも描ける。表現方法の一つとしてオリジナリティを出せるので、もっと広げていきたい」と話している。
大津さんの作品はホームページ(http://kaokick.wix.com/airbrush-kicks-art)で見ることができる。また、ヘア&フェイス サクラ(秦野市寿町1の5)で大津さんのボディーペイントを受けることができる。
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