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秦野

公開日:2014.08.07

「撮り鉄」に知られる凄腕
南矢名在住 田中勇司さん

  • 愛用のカメラを持つ田中さん。店内には撮影した写真が飾られている

  • 表紙等を飾った雑誌「鉄道ファン」

  • お気に入りの一枚、ロマンスカーLSE

 「一瞬のシャッターチャンスを逃さないポイントは、熱意です」―。きっぱりとそう話すのは、カメラのキタムラ秦野・水神店に勤務する田中勇司さん(35・南矢名在住)。



 写真撮影の腕前が「プロ並み」と、列車の撮影に熱中する鉄道ファン”撮り鉄”と呼ばれる人たちにその名を知られる人物だ。



 鉄道雑誌の表紙を飾ったことや全国規模の鉄道フォトコンテストで何度も上位入賞を果たしている。



 幼少期から電車が好きだったという田中さん。小学1年の頃から父のカメラを借り、撮影ポイントを知るため本屋で立ち読みしてはその場所へ1人で出かけ、誕生年が自身と同じという赤いロマンスカーLSEを撮影していた。



 市内のおすすめ撮影ポイントは、浄水管理センター(上大槻190)付近。手前に田園が広がり、奥には丹沢山塊、その間を列車が走り抜ける。四季折々の変化もありアングルを工夫できるという。



 白い車体の新型ロマンスカーVSEが登場した2005年、相模大野にある車両所へ納入されるロマンスカーを夜中の3時に新松田で激写した。すぐさま車に飛び乗り場所を変えて再度撮影。「納入シーンは1度きり。とても緊張した」と振り返る。そこから約2年、春夏秋冬VSEの様々な表情を追い続けた。



 このロマンスカーコレクションに撮影秘話をまとめ、鉄道関係の趣味雑誌の中で最大の出版部数を誇る「鉄道ファン」に投稿したところ、何と、田中さんの写真のみを使用した6ページの特集が組まれた。



 愛用カメラは、ニコンのD2X―D300。撮影に出かける時は、超望遠レンズや三脚等の撮影機材13kgほどを毎回持参する。



 現在は鉄道の他に、モータースポーツ撮影にも熱が入る。8月下旬は、耐久レースを撮るため鈴鹿サーキットへ足を運ぶ予定だ。「カメラの熱は下がりそうもない。死ぬまで撮り続けたい」と、少年の様な眼差しでカメラを構えた。

 

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