犯罪者の改善・更生を助け、犯罪予防のために保護観察に当たる人を「保護司」という。秦野市内にも39人の保護司がいる。
そのうちの1人、南が丘在住の上村(かみむら)勝則さん(75)が10月1日、長年保護司活動に尽力したとして法務大臣表彰を受け、12月12日に古谷義幸市長を表敬訪問した。上村さんは「進んでやる人の少ない職務ですが、やりがいや喜びを感じられる役割だということを知ってほしい」と話す。
保護司は、保護観察処分を受けた人を一定期間、見守るのが仕事。保護観察期間には個人差があり、少年の場合は成人するまでの5年以上見守ることもある。本人やその家族の声に耳を傾けるため、上村さんは委嘱後も、カウンセリング教室などの研修に通い、勉強を続けてきたという。
上村さんが保護司となったのは1997年12月。定年後、南が丘中学校のPTA活動時代に知り合った先輩から誘われたのがきっかけだった。上村さんはわが子の所属するボーイスカウトでリーダーとして多様な経験をしたこともあり、保護司の活動に興味を持ち、始めることにしたという。
「お金が無くても世の中のためになることができるという教えを心に留めて生きてきた」と上村さん。少年から高齢者まで、保護観察の対象者は様々だが、いつもにこにこと笑顔で、優しい言葉をかけるよう心掛けているという。
保護司には年齢制限があるため、来年76歳になる上村さんの任期は来年9月末まで。「今まで様々な人生に関わってきた。『就職できた』『元気にやっている』と年賀状が届くことは嬉しい」と上村さんは話す。
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