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秦野 経済

公開日:2015.10.29

菩提の百目柿 待望の豊作
干し柿の生産が本格化

  • たわわに実った百目柿を見上げる山口さん

 「こんなにたくさん実ったのは初めて」。収穫期を迎え、たわわに実った百目柿(ひゃくめがき)の木を見上げて、菩提の農家・山口博さん(81)は顔をほころばせる。

 百目柿は渋柿の品種で、実は大きく、熟すとそのまま食べても甘い。百目柿で作る干し柿は枯露柿(ころがき)と呼ばれ、飴色の果肉にもっちりとした食感と上品な甘さがあることから「干し柿の最高峰」とも言われている。

 山口さんが会長を務めるぼだい天(あま)干し柿生産グループ(17人)は1998年頃から地域の特産品として「はだの丹沢枯露柿」の商品化を目指し百目柿の栽培を行ってきた。始めの10年は我慢の期間。なかなか実らず実ってもすぐ落ちた。

 余分な蕾の摘み取りや枝の剪定を徹底し、やっと上手く実が成るようになった2013年も台風で枝が折れた。その後、大雪で幹が折れたこともあった。

 「来年こそは」そう前を向き、栽培を続けてきた山口さんたち。今年は気候にも恵まれ、菩提には過去最多の百目柿が実っている。

 本格的な収穫は11月から。12月頃には干し柿が売り出される予定だ。今年はすでに「熟した生の百目柿を200個欲しい」という注文もあったとか。「うちだけでも3000個はもげそう。菩提が産地になる日も遠くはなさそうです」と山口さんは話す。

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