秦野 コラム鵜の目鷹の目
公開日:2015.11.12
vol.36
鵜の目鷹の目
秦野市元教育長東海大学講師 金子信夫
エスカレーター
仙台市地下鉄の車内広告の一角に「右あける?」「左あける?」「どちらもハズレ」というポスターがありました。エスカレーターの安全で正しい乗り方の啓発用ポスターで、「手すりにつかまり立ち止まって乗る」が正解です。しかし、現実は駅や空港、ビルなどどちらかに寄って立っている場合がほとんどで、中央に立っていたりしたら後ろから突き飛ばされそうな気になります。
左側に寄ることが多い私の右側を、ものすごい勢いで追い抜いていく人に遭うたびに、何をそんなに急ぐのか、振動で急停止でもして大きな事故にならないか心配になります。
大阪では万博の「動く歩道」の影響で右側に寄って立つことが習慣化しているとの話を聞きました。東京や神奈川、秦野では左側に立って右側をあけることが多いのではないでしょうか。冒頭の仙台市では、場所や時間によって左右が入れ替わる、言い換えれば最初に乗った人に後ろの人が合わせることが多いようです。走るのは普通の階段でも危険なので言うまでもありませんが、日本全国で「エスカレーターの上を歩いてはいけない、手すりに手を置き、中央付近に静かに立って乗ること」を本気で徹底しようとしているようには思えません。
静かに乗りたい私としては、右や左に偏ることなく、まさに「中庸を行く」道を選びたいと考えています。ところで、時々見かけるのですが、エスカレーターの中には幅が狭く大人が一人乗るだけで左右がいっぱいになるサイズのものがあります。このエスカレーターに乗っているときは右も左も気にせず中央に安心して乗ることができ、つかの間の幸せを感じることができます。
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