秦野市は9月1日、「大規模盛土造成地マップ」を公表した。
兵庫県南部地震や新潟県中越地震などで大規模に盛土を行った造成宅地で滑動崩落による被害が起こったことから、国は宅地の耐震化に取り組んでいる。秦野市でも、2017年度に国のガイドラインに基づき、大規模盛土造成地の位置と規模の把握を目的に調査を実施。縮尺4万分の1の地図上に分布図として表示したものを今回公表した。
大規模盛土造成地とは、谷や沢を3000平方メートル以上にわたり埋め立てた場所、または20度以上の傾斜地に5m以上盛土した場所を指す。市開発建築指導課によると、公表したマップは危険箇所を示したものではなく、即座に何かの対策を講じなければならないものではないという。今後は詳細な調査を行い、安全性がないと判断された場合は、造成宅地防災区域として指定し、滑動崩落対策工事への取り組みを求める予定だ。
マップは市のホームページでダウンロードできるほか、各公民館でも配布している。また、より詳細な縮尺5000分の1の地図が同課で閲覧することができる。問い合わせは同課【電話】0463・83・5123へ。