秦野 人物風土記
公開日:2019.06.07
対面朗読ボランティア「春の風」の代表を務める
丸山 千歳さん
菖蒲在住 69歳
忙しさが、元気の源
○…「対面朗読は利用者さんが読みたいものをその場で読むもの。いつでも何でも読めるように、日々勉強しています」。結成7年目となる「春の風」。利用者の希望に応じて秦野市立図書館で朗読を行うほか、有料老人ホームを訪問することもある。6月8日には図書館で5回目の朗読会を実施。「対面朗読というものがあるということを多くの方に知っていただけたら嬉しいです」と思いを込めて練習に励む。
○…北海道出身。中学生の頃、冬は吹雪で通学が困難なため一部の生徒は寮生活をしていたという。「男女同じ寮で、皆兄弟のような関係でした。男の子と喧嘩もよくしましたね」と懐かしむ。高校卒業後は、姉が東京で仕事をしていた関係で上京。営業や事務など様々な仕事を経験後、2008年に自宅で庭をやりたいと秦野に越してきた。
○…現在はがん保険の販売代理店を営んでいる。父母姉と5人家族の3人をがんで失ったことがきっかけ。「姉は私の6歳上で、57歳で亡くなりました。まさかそんなに早くいなくなってしまうとは思っておらず、体が半分持っていかれたような寂しさに包まれました」。家族が生きられなかった分、今自身が生かされていると思い、一日一日を大切に過ごしている。
○…趣味はゴルフ。「週に1回はゴルフの時間を作りたい」と熱を上げる。一風変わって、ごみの分別も趣味だと話す。「きれいに洗って捨てるのが楽しい。生ごみはしっかり分けると意外に少ないんですよ」とにっこり。
○…周りからは「元気だね」とよく言われる。北の大地の厳しい環境で育った経験が今に生きているという。「忙しくしていることが元気の源」。今後もやると決めたことはその日のうちに、果敢に挑戦していく、と輝いた目で語った。
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