「文化財防火デー」(1月26日)の一環として24日、龍法寺(秦野市南矢名1533)で消防訓練が行われた。同寺には室町時代末期の作とされる木造毘沙門天立像と木造不動明王立像が安置されており、1990年に市の重要文化財に指定されている。
訓練には、消防関係者や近隣住民が参加。指定重要文化財の運び出しや、消防隊による放水、消火器取り扱い訓練等が行われた。「本当の火災のときに、まごまごと119番通報するわけにはいかないので、良い経験になりました」と小坂義尚住職。家族と見学に訪れた小澤直子さん(80)は「いざという時のために勉強になりました」と話した。
文化財防火デーは1949年1月26日に法隆寺の金堂が炎上し壁画が焼損したことを受け1955年に制定されたもの。秦野市では毎年場所を変えて文化建造物等の消防訓練を行っている。
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