東海大学の卒業生で、昨年のラグビーワールドカップの日本代表キャプテンとして活躍したリーチ・マイケル選手が1月29日、母校に凱旋した。同大ラグビー部の木村季由監督と、ラグビージャーナリストの村上晃一氏と共に「『ONE TEAM』の精神から学ぶ」をテーマに講演した。学生や地域住民など1800人が、時の人を一目見ようと集まった。
リーチ選手は2011年に体育学部を卒業。東海大への進学理由について、「体育教師の免許をとって、いつか母校の札幌山の手高校に戻るつもりだった。近くの川やラグビー部の寮、トレーニングセンターなど設備も充実していた」と話す。
入学後、待ち受けていたのは、繰り返し行われる校内走や腕立て1千回等の、基礎体力と精神力を鍛える「根性練」だった。リーチ選手は「地獄でした」と会場の笑いを誘いつつ、「東海大で学んだことが間違いなく僕の土台になった」と話した。
日本代表のキャプテンとして心掛けたのは「ラグビーチームとしてだけでなく、日本の代表としてプライドを持つこと」。外国人選手もいる中、日本の歴史を改めて学び、「日本は鎖国をやめて国を開き、経済的に強くなった。海外と日本のそれぞれのノウハウを併せてうまくいった。僕たちも日本人の真面目さ、ハードワークできるところをチーム作りに役立てようと話し合った」と振り返った。
大学生時代にはうっかりミスも
今や日本を代表とする人気者だが、学生時代には「若者らしいミスやポカもあった」と木村監督。4年時の大学選手権準決勝の帝京大学戦(国立競技場)では、左右同じ向きのスパイクを持ってきてしまったことが試合前に発覚し、プロップの選手に借りて切り抜けた。リーチ選手は苦笑いで振り返ると、「完全にトラウマ。今でも移動のバスの中で不安になる」とぽつり。
最後は後輩たちに向けて「これからの人生、失敗も成功もある。ビビらずにやっていきましょう」とエールを送った。
秦野版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|