秦野市PTA連絡協議会(吉田信貴会長)が、年3回発行していた広報紙「はだのP連だより」をペーパーレス化し、今年度からWeb版の「はだのP連ニュース」に移行した=写真。時代の変化に合わせた取り組みの開始から1年。見えてきた効果と課題を取材した。
「はだのP連だより」は、同協議会情報委員が作る広報紙。共働き世帯の増加など社会的背景から保護者への負担が増大し、昨今では敬遠される状況が続いていた。
「本来、情報委員は各校の情報交換の場。いつの間にか情報委員=広報紙になっていたと感じた」と吉田会長は話す。特に歴代の委員が口をそろえ大変と話すのがレイアウト作業の手間で、締切り前には仕事を休むケースもあった。
これを打開しようと2017年度会長の発案で有志が集まり、2年前からWeb化を検討。定例会とは別に協議の場を設け、準備を進めてきた。吉田会長自身、改革継続のため3年間役員を務めている。
Web化では年会費制でホームぺージ運営を行う民間事業者を利用した。パソコンだけでなくスマートフォンからの編集も可能にし、委員が手軽に作業できるように。フォーマットが決まっているため文字数制限やレイアウトで悩むことがなく、作業時間短縮につながっている。
「これ以外にもタイムリーに情報が流せる、中学校給食など特集ページを特設できる、親に届かないということがなくなる、いつでも確認できるなど様々なメリットがある」と吉田会長。紙の時と比べ経費を大きく削減できたのも、少子化が進み会員数が減る中で利点の一つになった。
メリットとデメリット天秤にかけ判断
一方で、紙を配布してホームページの存在を周知しているが、これが行き届いていないという課題もある。ページ閲覧は1万ビューを超えているものの、「紙で見ていた人が最近届かないと言っていた」という意見が寄せられているそうだ。
「今はWeb化のデメリットより、メリットを優先するべきと考えました。次の世代、次の次の世代を見越した変換期にきていると思う」と思いを語る吉田会長。
作業の重さから各校の広報経験者でなければ難しかったという情報委員に、来年度は未経験者が手を上げるなど間口の広がりも見せている。
「必ずしもこれでなければ、ではない。やはり紙の方がという意見が出るかもしれないし、もっといい方法があるかもしれない。時代に合ったやり方を考えるきっかけになれば」と話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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