寄稿 世界を身近に感じて
ロータリークラブが留学先の学費や滞在費等を全額負担し、高校生の海外での学びや交流を支援する「ロータリー青少年交換プログラム」。このプログラムの交換留学生として、並木町在住の小林るりさん(17歳)がデンマークに派遣されていました。
新型コロナウイルス感染症の影響で期間途中での帰国となりましたが、2019年8月から2020年3月までの留学生活で感じたことを語ってもらいました。
私がこの派遣期間に学んだことは数え切れないほどありますが、強いて挙げるなら2つあります。1つ目は「世界を身近に感じること」の意義です。最初に派遣期間と書きましたが、この青少年交換プログラムは留学ではなく親善大使としての派遣です。従って、国際交流が主な目的の一つに挙げられます。現地の友人だけではなく、世界各国出身の友人もできました。その交流を通して、世界のあちこちで起きている問題を他人事ではなく、自分の身近な問題でもあると感じるようになりました。
例えば年初にチリで暴動があったとき、もしチリ出身の友人がいなければ、私は特に何も強い感情は抱かなかったと思います。しかし友人の話を聞いてから、自分には何ができるのか、世界は自分と繋がっているとの実感を基に、想像力を使うことができるようになりました。
2つ目は人間関係の重要さです。デンマークの人は私の知っている限りではみんな家族と団欒することが大好きです。なので家族同士の絆も固く、私もホストファミリーに本当の娘のように可愛がっていただきました。
派遣期間中は辛いことも孤独を感じることも山ほどあります。その時にファミリーや友人に支えてもらいました。彼らがいなければきっと私はくじけてしまっていたであろう場面が沢山ありました。私は自分で全ての問題を解決しようとしてしまうきらいがあるのですが、もっと頼っていいんだよ、といろんな人が手を差し伸べてくれたことは忘れません。
短い期間ではありましたが、これからの人生に大事にしていきたいことを学び、感じて来られたと思います。
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