秦野 文化
公開日:2021.05.14
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「くずはの家に遊びに来てね」
もりりんさん(くずはの広場在住・推定300歳)
▽5月20日は「森林(もり)の日」。そこで、精力的に秦野のピーアール活動を行っている「森の妖精」もりりんさんに会うため、くずはの広場(曽屋)を訪ねた。もりりんさんはくずはの広場にあるフォレストハイツくずは101号の住人。森の妖精なので見えないことのほうが多い。しかし、このゴールデンウィーク中、くずはの家で行われていたイベントを盛り上げるために姿を現したもりりんさんに会うことができた。出待ちしていたファンに囲まれ、まずは撮影会。その後はファンとともに輪投げや独楽まわしなどに興じていた。とにかくアクティブだ。
▽聞いたところ、1996年に秦野市で開催された第10回かながわ都市緑化秦野フェアのマスコットキャラクターとして姿を現し、以来現在地に住むようになったのだという。緑化フェア閉会後はしばらく姿を見せなかったが、2004年、くずはの家の屋根裏倉庫で冬眠しているところを秦野市職員(現・環境共生課参事兼課長の谷芳生さん)に発見された。
▽その後の活躍はご存じの通り。市の環境出前講座「はだのエコスクール」で市内小学校などを訪問したり、くずはの家のイベントを盛り上げたりと活動の幅を広げてきた。さらに、2019年には世界的なバイオリニスト葉加瀬太郎さんのコンサートにも出演し会場を沸かせ、さらにLINEスタンプ(第4弾全96種)も発表済み、インスタグラムも公開中、SNSを通じて活躍の場は世界を視野に入れているのだから驚く。
▽取材を終え、森に帰ろうとするもりりんさんに今後の抱負を聞いた。「基盤はこれまで同様、葛葉緑地を守るための活動」ときっぱり。この気持ちを大切に、子どもたちと一緒に環境問題や温暖化対策にも取り組みたいのだという。さらに「国内で285番目に表明した”ゼロカーボンシティ”の実現に向けても協力していきたい」と力強く語ってくれた。
※秦野における森林は市域の約53%を占め、秦野盆地の下にある推定約7・5億トンの地下水を育んでいる。
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