秦野市は、産後一定期間の産婦と乳児に対して身体的・心理的ケアを行う「産後ケア」事業について、7月末から拡充を実施。新たに、民間の助産院2院への委託事業を追加し、育児支援に取り組む。
「産後ケア」とは、心身ともに不安定になりやすい産婦の身体的回復と心理的な安定を支援し、乳児と共にケアを行っていく事業。秦野市では2019年度から市直営の通所(デイサービス)型としてスタートし、月2回程度、産後4〜5カ月までの母親と子を対象に、保健福祉センターで「ママと子のふれあいマッサージ」「手遊び歌」「育児・授乳相談」「ママのリラックスタイム」などを実施してきた。2020年度は156組が参加。市こども家庭支援課によると、開始当初はランチタイムを含め母親同士が話せる時間等を設けていたが、コロナ禍の現在は実施時間の短縮や参加者数を減らすなどの対応をしながらも、午前・午後の2部構成で回数を増やし、「ケアが必要な方にできるだけ参加していただけるようにしている」という。
今年度は、こうした取り組みをさらに充実させるため、民間企業への事業委託を実施することになった。「現在の直営だけでは十分なサービスが確保できなかったが、今回の拡充で多くの産婦さんに利用していただけるのでは」と同課。委託先はひまわり助産院(秦野市堀西)と助産院LunaLuna(平塚市長持)の2院で、出産後おおむね1年未満の母親と子どもを対象とする。
実施するサービスは、利用者が助産院に来所(要予約)し、産後ケアを受ける通所(デイサービス)型事業。これに加え、助産院のスタッフが利用者の家を訪問して、保健指導とケアを行う居宅訪問(アウトリーチ)型事業もスタートした。「ママのニーズによって形態を選択できることで、利便性を図ることができる」と同課は話す。
支援内容は市直営サービス同様に、母親の身体的なケアと保健指導・栄養指導、リフレッシュの時間を作ることで心理的ケアを図るほか、授乳や育児相談、家族等の身近な支持者との関係調整などを行う。
今回の拡充によって、市直営とあわせてより秦野市全域をカバーできる見込みだ。秦野市では、子育て世代包括支援センターである「はだの子育て応援センター『はぐるーむ』」で産後ケアだけでなく、その後も専門職による相談や事業などを通して「切れ目ない育児のサポートを行っていきます」と話している。
問い合わせは同課親子健康担当【電話】0463・82・9604へ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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