秦野 社会
公開日:2023.04.14
八重桜出荷ピーク
千村で摘み取り作業
食用八重桜の全国有数の産地として知られている秦野市の千村地区。約50本の八重桜を管理する小野孝允(たかよし)さんの畑では、4月10日に八重桜の摘み取り作業が行われた。
通常、花の摘み取りは開花状況に合わせて短期間に集中して行われる。小野さんによると、今年は天候のせいか場所によって咲く時期が異なり、一気に摘み取ることができず、珍しく「2度摘み」を行ったという。
例年、摘み取りの時期には近隣のこども園の園児を招いていたが、今年は10日が入園式と重なり農家だけの作業に。晴天の中、小野さんを始めとした作業員が梯子に上って手慣れた手つきで八重桜を摘み取っていった。小野さんは、「八重桜の摘み取りは、仕事というよりも楽しみの一つになっている。地元の産業を守っていきたい」と話した。
摘み取った花は、その日のうちに漬物業者に引き渡され、水洗い後に塩漬けにされる。製品として出回るには、早くとも2〜3カ月かかるという。
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