秦野 経済
公開日:2023.12.08
川上商会
猪肉キーマカレー開発
鶴巻のジビエ活性化に
鶴巻温泉駅前でジビエ肉の卸売を行う川上商会(秦野市鶴巻南1の1の5)がレトルト食品「丹沢ジビエ・イノシシ肉のキーマカレー(赤ワイン風味)」を開発。11月29日から販売している。
地元商店らが推進する「猪鹿鳥グルメ ジビエの街鶴巻温泉」の取り組みを加速させるため、不動産業を営む川上拓郎社長が資格を取り立ち上げた同社。「丹沢ジビエ」の名称でブランディングし飲食店へ卸している。
この中で川上社長は、「鶴巻のジビエの知名度向上にシンボリックな商品が欲しい」と新商品開発に着手。丹沢ジビエの取り組みで出会ったレトルトパックなどを製造する大手企業「東洋製罐」の食品・開発支援サービス「Future Foods Labo.-ふふら-」を活用した。
試作繰り返し
開発で苦労したのは、レトルトパックでかける高圧・高温で飛んでしまうカレーの風味の安定と、食感を損なわないためのミンチ肉や野菜の大きさ調整。老舗ホテル勤務経験とフランス料理の知識を持つ川上社長が味見を繰り返し、本格フレンチ仕立てのレトルトカレーのレシピを作った。
価格は税込1200円。市内在住のコーディネーターも協力し、土産などにも使えるよう高級感あるパッケージに仕上げた。「量産が難しく、いかにジビエ肉を安定して確保するかは一つの課題。合わせて、新しい販路の開拓も模索していく」と川上社長は話す。
問/川上商会【電話】0463・77・1313
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