秦野 人物風土記
公開日:2023.12.08
秦野市文化団体協議会の会長を務める
川口 水生(すいせい)さん(本名:川口富治)
ひばりヶ丘在住 74歳
秦野を文化あふれる街に
○…秦野市内の文化団体が日頃の活動成果を披露する秦野市文化祭。9月から12月にかけて行われた同文化祭を主管する秦野市文化団体協議会(加盟16団体)の会長を務める。68回を迎えた今回の文化祭について「発表や展示物は、それぞれの会員が長年続けてきた成果がわかる素晴らしいものばかり」と話す。「一つのものを極めても終わりはない。『継続は力なり』という言葉通り、続けることが大切」
○…ひばりヶ丘出身。高校卒業後は「街づくりに携わりたい」という思いから町田市役所に就職し、土地区画整理事業に8年間従事。その後、建設や教育施設を管理する部に所属し、40歳から退職するまでの15年間、鶴川駅北の土地区画整理に関わった。自身の経験から「皆が一つにまとまってやろうと思えばなんだってできる」と笑顔。
○…趣味は22歳の頃から続けている民謡。最初は「会話のネタになれば」と考えて始めたが、郷土や自然の中から生まれ、一度覚えると歌い続けることができる民謡に愛着が生まれた。今ではすっかり虜になり、200曲以上歌えるそう。友人の誘いを受け、1981年に市民謡協会に入会。今年の3月まで約20年間、会長も務めた。「やるからには師範になって人に教えよう」という目標も実現し、多い時には60人以上の弟子がいたことも。「民謡は日本のクラシック音楽。若い子にも教えて、皆で歌う場を作るのが目標です」とはにかむ。
○…現在の課題は文化団体の高齢化。日本独自の和文化を普及させ、秦野を文化・芸術であふれる街にするために、次世代へ継承する方法を模索していく。「若い頃は建物などの街づくりに携わった。今は心の街づくりに取り組みたい」と意気込む。
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