青葉区は、災害時要援護者の受け入れを想定した特別避難場所防災訓練を、2月24日に恩田町の特別養護老人ホーム「大樹の郷」で実施した。
災害時要援護者とは、災害が起きた時に、地域防災拠点での避難生活が困難な高齢者や障害者のことを指す。区ではこういった人たちの一時的な避難場所として、地域ケアプラザや特別養護老人ホームなどの社会福祉施設32カ所を「特別避難場所」に指定(1月末時点)。市内で震度5強以上の地震が起きた時に、区からの要請に基づいて開かれる。防災訓練は、昨年に続き2回目の開催となる。
この日は、青葉区で震度6弱の地震を観測した2日後を想定して訓練を実施。区内の各施設からも職員が参加し、見取り図を使って受け入れ場所の割り振りや対応を確認する図上訓練を実施。「大樹の郷」の職員は、事前情報を知らされずに行われる「ブラインド訓練」で、実際の動きを確認した。要援護者には認知症や寝たきり、介護認定のある人などさまざまなケースを想定。職員らは人員や本人の状況などから受入れの可否を選択し、区と連絡を取り合いながら対応した。受け入れ要請なしでの来所者や、状態が悪化した人も想定し、会場は一時騒然となった。
同施設の佐藤泰生施設長は「入居者の安全に加え、地域の人に何かあった時にどう対応していくか、実動を伴う訓練でとても有意義だった」と振り返った。区職員は「実際は、少ない情報の中で自分たちが判断していかなければならない。その時一番いい判断ができるよう、日頃から準備してもらえたら」と話した。
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