青葉区版 掲載号:2017年10月12日号
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第9回BFA U-15アジア選手権で日本代表チームのコーチを務める 坂脇 寛人さん 青葉台中学校教員 43歳

一人の人間として勝負

 ○…11月1日から伊豆市で行われる15歳以下の軟式野球アジア選手権に、日本代表チームのコーチとして参加する。普段は青葉台中学で保健体育の授業と野球部を教える教員。5年前に港北区の中学選抜チームを監督として全国大会に導いた実績を買われ、今回声がかかった。「私で務まるのかと思ったけれど、オファーは野球人として幸せなこと」と笑顔。大会では技術面の指導のほか「選手たちが力を発揮できるような雰囲気づくりに努めたい」。日の丸を初めて背負い、4大会ぶりの優勝を目指す。

 ○…神奈川区出身。六角橋中学、港北高校で野球に青春をささげた。高校3年の時にはキャプテンとして「自ら黙々と練習し、背中で見せる」日々。教員を目指そうと思ったのは、中学2年時の担任の存在。「やんちゃだった自分に本気で怒り、時には一緒に泣いてくれて。先生の人柄にふれて、いいなと」。教員になり今年で18年目を迎えた。

 ○…「ダメなことをした時はガツンと言う。それが自分の役割」と話す「怖い先生」。生徒たちには「なぜ怒られたのか今は理解できなくても、社会に出たときに気づいてもらえれば」。野球部の練習も厳しいが、努力して成果を得られたときの喜びを感じてほしいという思いから。「『先生』の側面だけでなく、一人の『人間』として生徒に接したい」と語る口調は熱を持つ。

 ○…「社会人は100点満点で初めて対価がもらえる。120点の仕事をしないと次の仕事が来ない」。教員になる前に勤務した一般企業で上司に言われた言葉が、今も教訓だ。「指示待ちではなく、プラスアルファをして個性を出すこと。自分にも生徒にも言い聞かせている」。その思いはきっと日本代表でも伝えていくのだろう。家に帰れば家族思いの父。中2の娘と小5の息子がやっているラグビーの試合の応援に行くことも。「妻には『部活ばっかり』と言われる」と照れるが、優しい一面が垣間見えた。
 

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