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青葉区 人物風土記

公開日:2026.03.05

アートを通じて子育てを支援する「トトリネコ」の代表を務める
松井 ともこさん
美しが丘西在住 46歳

  • 松井 ともこさん (写真1)

表現の喜び親子に届ける

 ○…「そのままのあなたでいい」。そんなメッセージを込め、障害のある子や不登校の子、育児に悩む母親たちへアートを通じた居場所づくりを続けている。3月14日に初開催する映画作りワークショップでは、小中学生が3チームに分かれ制作に取り組む。「失敗も魅力になる」と、評価を下さず、自由な発想を優しくアシストしていくつもりだ。

 ○…東京都生まれ。舞台への憧れは9歳、ミュージカル『レ・ミゼラブル』との出合いから。オーケストラや照明が織りなす世界に魅了され、プロを志した。武蔵野女子大に通いながら名門・文学座の研究生として研鑽を積むなかで、俳優を支える裏方の仕事に惹かれ、同所のマネジメント部に就職。その後、蜷川幸雄氏が率いる高齢者劇団の「一般の人が表現する輝き」に触れ、文化施設の企画職へと転身した。

 ○…活動の原点は10年前、長男の育児に行き詰まった経験にある。救いとなったのは、ある工作体験。そこで「親と子」ではなく「対等な一対一」の関係になれた。2021年、かつての同僚やママ友らと「トトリネコ」を始動。人形作家や医師など多彩な仲間が集まった。一昨年には「アートを通じた親の変容」という研究テーマで大学院を修了し、専門的な知見を深めながら、学びをライフワークとして昇華させている。

 ○…「声フェチ」を自称し、声に特化したワークショップを開くなど探究心は尽きない。現在は13歳と10歳、二児の母。「子育てが大変でも声を上げられない人に、こちらから接点を持っていきたい」。芸術の力を信じ、孤立しがちな親子にそっと手を差し伸べるその眼差しは、舞台のスポットライトのように温かい。

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