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公開日:2013.09.19

横浜鷗舟会
毎月の慰問続け10年
川上町の福祉施設で

  • 江差追分で121回目の活動を締める中島さん(中央)と会員

 北海道の民謡、江差追分を歌う団体「横浜鷗舟会」(中島鷗舟会主)は会が発足した10年前から毎月、川上町の介護老人保健施設への慰問を続けている。時には手品やチャンバラも披露するなど施設利用者を飽きさせない工夫を忘れない。9月3日、121回目の慰問時には同施設側から感謝状が贈られた。

 慰問の舞台となっているのは医療法人社団康久会・介護老人保健施設グリーンワーフ東戸塚。横浜鷗舟会の発足間もないころ、福祉機関に打診されたことから活動が始まった。以来、毎月第一火曜日には会員十数人で同施設を訪れ、民謡や童謡を披露してきた。

 「施設の皆様に楽しんでほしい」。中島さん(65)のそんな思いから出し物には毎回、工夫を凝らしてきた。訪問を重ねるうちに施設利用者と顔見知りにもなった。会員からは「歌が始まると(利用者が)踊る姿が印象的」、「嬉しそうに迎えてくれるので、毎回来て良かったと思う」といった声が上がるなど、利用者との絆も育んだ。

 「地域に貢献する良い会に入れた」。会員であること、また活動を続けることへの誇りも生まれている。

 施設利用者へのアンケート結果では「訪問してほしい団体」に横浜鷗舟会の名。「私たちが楽しいと思う気持ちが、皆さんに伝わったことが嬉しかった」と中島さんは相好を崩す。

 9月3日、121回目の慰問となったこの日は会員らが阿波踊りで登場し、会主の江差追分で締めた。会場の約80人の利用者は時折歌を口ずさんだり、手拍子したり。今回もまた一体感あるステージとなった。

 最後に施設側から同会に感謝状も贈られた。「大変ありがたい活動。地域に守っていただいている実感がある」とは同施設相談室の足立淳子さん。中島さんは「これからも続けるつもり。さらに、今後この喜びを他施設での活動にも広げたい」と話していた。

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