2017年プロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから7位指名を受けた戸塚町出身の宮台康平投手(東京大学)。11月5日、小学生の頃に所属していた「戸塚ホークス」の常盤雄一郎監督をはじめコーチ陣、元チームメイトらに、ドラフト指名を報告した。
「おめでとう」「本当に良かったね」――。戸塚駅近くの居酒屋に集まったかつての仲間たちは、宮台投手を囲み、次々に祝福の声をかけていた。
この日集まったのは、戸塚ホークス(現・戸塚ACFホークス)の監督や元チームメイトら約30人。宮台投手にとっては小学生の頃以来の再会もあり、思い出話に花を咲かせていた。
当時チームのキャプテンを務めた鈴木智裕さんは「当時から頼れる選手で、野球への情熱も人一倍。一緒に野球ができたのが誇りです」と嬉しそう。また宮台投手の父・忠さんは「こうした応援は父としても本当にありがたい。プレッシャーもあると思うがマイペースにやっていってほしい」とエールを送った。
性格にも「素質」
宮台投手が野球を始めたのは戸塚小学校3年生の頃。「球は当時から一級品だった」と振り返るのは、同チームの常盤雄一郎監督だ。当時のポジションは外野が中心だったが、腕の振りの速さやしなやかさは、特筆すべきものがあったという。それを生かそうと、高学年になる頃には投手に育てるため練習を始めたが、コントロールに苦戦した。
雄一郎監督の弟で、当時コーチを務めた哲哉さんは「当時はとんでもない方向にボールを投げていたよ」と苦笑。それでも野球への意欲は人一倍強く、一生懸命に練習する姿が印象に残るという。「成長を褒めると『まだまだ上に行けます、見ていてください』と返ってくる。性格的にもすごい素質を持っていた」と話す。
東大6人目のプロへ
宮台投手はこうした生来の負けん気を発揮し、戸塚中学校や湘南高校でも野球と勉強を両立し、東京大学文科一類に現役合格した。
東大入学後は最速150キロの直球を武器に、硬式野球部のエースとして活躍した。東京六大学野球には38試合登板。昨年4月の春季リーグ早大戦では13奪三振し、東大記録を70年ぶりに更新した。
また今秋の東京六大学秋季リーグでは、15年ぶりの勝ち点獲得に貢献。さらに3年夏には東大から2人目となる日米大学野球の日本代表に選ばれた。
プロ入りが実現すれば、東京大学出身者で6人目のプロ野球選手となる。文武両道を続けながら数々の記録を打ち立てた先輩の姿に、戸塚ACFホークスの児童からは「目指したい先輩」「自分もこんな選手になりたい」という声が上がる。
かつての球友や恩師に背中を押された宮台投手は「これからも応援してもらえるよう一生懸命がんばります」と話していた。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|