さかえ若者わいわい塾の演劇公演「狼のいる村」が本番まで1ヵ月を切った―。栄区から補助を受け、桂町の次世代交流ステーション2階にある青少年の地域活動拠点「フレンズ☆SAKAE」が主催する、初の取り組み。出演する子どもたちをはじめ、スタッフも稽古に熱が入っている。
今回演じる「狼のいる村」は、原典「牙のない狼」をもとにした作品。栄区の劇団ぽかぽかでも活躍する木暮寿子さんが台本、団のぼるさんが演出を手がけた。
同塾では、6月に区内の小学3年生から大人を対象に、出演者やスタッフを募集。劇団ぽかぽかのメンバーや、和太鼓グループ昇龍、保護者や地域の人なども加わり、世代や環境を越えて、半年間で30回近い稽古に励んできた。スタッフの岩堀まゆみさんは「区外の学校に通う地域の子どもも地域とのつながりを求めて参加している。保護者も衣装や道具づくりで参加していて、家庭での会話もできる良い機会だと思う」と話す。
「命の大切さ」などテーマに
「狼のいる村」は、かつて狼に親を殺され、復讐と村を守るために狼と戦う若者”バト”と人も動物も狼も仲良く暮らすことを夢見て、狼の象徴である牙を自ら折った心優しい狼”ナル”の出会いを描いた物語で、「命の大切さ」や「つながる力」がテーマ。8月には台本が完成し、9月中旬には配役が決まったが、せりふ割りは役の性格を考えながら演じる子どもたちが意見を出し合って決定した。また、テーマを忠実に理解して表現しようと、物語のエンディングも全員で考えた。
11月19日に栄公会堂で行われた公開稽古では、製作中の衣装や道具を使い、セリフの言い回しや立ち位置などを細かくチェック。出演者とスタッフが一丸となって真剣に取り組んだ。狼のナルを演じる西本郷中2年生の池田かれらさんは「牙を折るシーンが難しかった。動物が踊るシーンがかわいいので、見てほしい」。
公演は12月17日(土)午後5時〜と、18(日)の午前11時〜、午後2時30分〜の計3回。栄公会堂で行われ、チケットは全席自由で300円。さかえ次世代交流ステーションや区内の地区センター、大船書房(天神橋)、エルムオリオン書房(本郷台駅前)などで販売している。
詳細はフレンズ☆SAKAE【電話】045・898・1400(火・水・金15時〜20時、土10時〜18時)へ。
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