ズーラシア動物園 来春、国内最大規模に 新区画が開園
2015年春の公開に向け、よこはま動物園ズーラシアに新たに整備される「アフリカのサバンナ」ゾーン。現在、施設の工事と動物の準備が進められている。全面開園すると面積は約53haとなり、国内最大級の動物園となる。新区画の開園が入園者数回復の切り札となるか注目される。
公益財団法人「横浜市緑の協会」が管理・運営を行うズーラシアが開園したのは15年前の1999年4月。オカピ、ホッキョクグマなど105種の動物が、本来の生息環境を再現した飼育・展示方法で見られる。来春公開される新区画には、チーター、キリンなど37種が加わる予定だ。事業費は2億8200万円。
一方、同園の年間入園者数は、開園初年度が約224万人で最多。その後10年間の平均は約112万人だったが、2010年度以降、4年連続で100万人を割り込み、12年度は80万人台となった。「記録的な猛暑(10年)、東日本大震災と外出控え(11年・12年)などの影響もあった」と市環境創造局担当者は説明する。開園以来、同園では4度の区画拡張を実施。その都度、直後の入園者数は概ね増加したが、目安と考える09年度の「122万人」には遠いのが現状だ。
修学旅行コースに
修学旅行などで昨年、同園を訪れた学校団体は505。同園の指定管理者である緑の協会職員が旅行会社を回り、同園がツアーに組み込まれるように売り込みを行っているという。また、市内の校長らが集まる会議に出向き、同園が環境教育の一環になることをPR。遠足の行先としての開拓にも取り組んでいる。「ズーラシアは横浜を代表する総合動物園。新区画の開園を契機に、さらに多くの方たちに来ていただきたい」と担当者は話す。
アクセスも課題
最寄駅のJR横浜線・市営地下鉄「中山駅」、相鉄線「三ツ境駅」「鶴ヶ峰駅」からバスで15分掛かる同園は、アクセスの改善も課題だ。将来的に「中山駅」から「二俣川駅」「上大岡駅」方面に市営地下鉄を延伸させる構想もあり、地域からは「ズーラシア周辺に駅ができれば利便性が増し、地域の活性化にもつながる」と早期実現を求める声も上がっている。
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