中区・西区版 掲載号:2017年9月7日号
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デフリンピック2017サムスン大会で日本選手団の主将を務めた早瀨 久美さん西区戸部本町在住 42歳

日の丸背負い世界で躍動

 ○…4年に一度開かれる、聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」。今年7月に行われたトルコ・サムスン大会は、自身2度目の出場となる大会。日本選手団の主将という重責を担いながらも、ロードレースで5位入賞、マウンテンバイク競技で2大会連続の銅メダルに輝いた。ともに出場し「専属コーチのような存在」と評する夫の憲太郎さんと、8月末には西区役所を表敬訪問。地元の自治会からはメダル獲得の2日後に、大きな垂れ幕が贈られた。

 ○…生まれつきの重度聴覚障害がある。競技を始めたのは2009年。夫が主宰する聴覚障害者の塾の教え子が出場したデフリンピックを観戦し「夢を追いかけるのに年は関係ない」と、趣味で楽しんでいた自転車を、夫婦で本格的に競技として取り組んだ。ほぼ毎日練習に取り組み、年間30試合ほど実業団のレースに出場し腕を磨いてきた。

 ○…日本選手団の主将を言い渡されたのは春先。実はその直前、レース中の怪我で左手を骨折。精神的につらい時期での任命に一瞬戸惑ったが「自分だけでなく日本選手団の主将として責任を持たなければならない。悩んでいる場合じゃない」と即答で引き受けた。主将として胸にあったのが「自分たちは耳が聞こえない人達の代表ではなく、日本国民を代表してデフリンピックで世界を相手に闘っていくんだ」という想い。大会中は各場面であいさつやメディア取材に立ち、開会式では選手団の先頭で入場行進した。

 ○…聴覚障害者としては日本人初の薬剤師免許取得者としても知られる。現在は昭和大学病院の院内薬剤師として調剤業務に従事。またドーピングの専門家「スポーツファーマシスト」の資格を持ち、09年大会からデフ五輪日本選手団の医薬品管理を担当してきた。スポーツ医学の一人者として少しでも多くの選手に正しい認識を広めることも、今後の目標のひとつだ。

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