「街の身近な公園の新たな魅力を創り出そう」という取組みが10月3日、西区の高島水際線公園で行われた。同園愛護会やNPOが協力して都会では普段できないようなキャンプや干潟遊び、パドルボード体験などを行い、自然の少ないみなとみらい地区に住む親子連れが非日常を楽しんだ。
「パークキャラバン」と銘打ったこのイベントを企画したのは同園愛護会(坪倉良和会長)とNPO法人「ハマのトウダイ」。愛護会は地域住民らが今年5月に立ち上げ、清掃や園内の親水ゾーン「潮入の池」の管理を行い、都会にありながら水辺に親しめる公園としての魅力づくりを進めている。 「ハマのトウダイ」は市内の中小企業経営者らを中心に、商店街活性化や地域が抱える課題解決を目的に活動する。そこで、最近全国的に街の公園でペットやボール遊び、飲食等が禁止され「不自由な空間」になっていることを危惧し、「公園の新たな活用法を提案することで、魅力の再発見や地域での公園管理を見直すきっかけになれば」(栗原聰共同代表)と今回の企画を愛護会の坪倉会長に提案、同公園で初めて実現した。
当日は近隣に住む住民ら約80人が参加。子どもたちが「潮入の池」でゴカイやカニなどの生物と触れ合い、帷子川でパドルボードを体験。また、園内ではキャンプ宿泊体験としてテント張りや食事づくりのほか、災害に備えた「防災アイデア会議」なども行われた。みなとみらい地区のマンションに住む参加者は「普段子どもにこの様な体験をさせたことがなかったので楽しかった。いざという時のためにテントくらい立てられないとね」と話していた。
坪倉会長は「地域の公園を楽しく使えるようにするためにも行政に任せず自分たちで動くことが大切。責任持って管理しながら皆が喜ぶ公園の活用法を模索していきたい」と話した。
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