東京ガス(株)が7月4日、自社が区内末広町で運営する企業館「環境エネルギー館」(愛称=ワンダーシップ)を2014年3月末に閉館すると発表した。最寄駅から遠いという立地的な条件と、開館から15年が経過した施設の老朽化が理由という。
同館は、子どもたちを対象に、地球環境問題の理解などを目的として1998年に開館。生活など身近なものをテーマに、さまざまな展示や体験プログラムを実施してきた。
東京ガスは、同館を含め、首都圏で3つの企業館を運営。東日本大震災以降、「エネルギーや地球環境問題の重要性、ニーズが高まっている」として、さらなる訴求のための方策を検討してきた。その中、東京メトロ有楽町線とゆりかもめの豊洲駅から徒歩6分と立地がよく、エネルギーを主眼とするガスの科学館(東京都江東区)と統合することで、より体系的な環境教育の可能性があると判断。今回の閉館が決まった。今後は、同館が推進してきた地球環境に関する教育支援活動を「ガスの科学館」に移管・統合させ、中核的なエネルギー・環境教育施設に進化させるという。
同館には年間300校以上の小学校が課外授業などで来館。今年5月末時点で来館者は延べ約190万人を超え、08年以降は毎年目標通りの数字だったという。同社広報部は「アクセスが悪い中でもよく来てくれた。ただ莫大な修繕費用と、集約した場合の効果を比べ決断した」と説明。今後については、建物の解体が決まっているが、同社所有の土地1万1千平方メートルの活用方法は検討中だという。
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