老舗料亭『なか安(やす)八王子本店』(暁町)で7月31日、「菊よしお披露目会」が行われ、90人が優美な舞を楽しんだ。
「菊よし」は八王子市内に新しく持たれた置屋。「ゆき乃恵」に13年間在籍していた小太郎さんが開いた。
かねてから八王子の芸妓(げいぎ)衆と親交があり、店舗で定期的に一般の人でも観賞できる場を設けてきた「なか安」。店舗を運営する株式会社なか安の宮崎昌久代表取締役は「コンパニオンと違う、伝統文化」と「八王子芸妓」を応援しており、縁あって今回お披露目会を企画した。当日は小太郎さんの他に、「ゆき乃恵」のめぐみさん、藍さん、菜乃佳さん、「ゑん家」のまどかさん、「恵美寿家」のあやめさん、理子さんが舞台にあがった。「鶴亀」など合計3曲が披露された。
「花柳界盛り上げる」
めぐみさんは「置屋が増えることは大きな喜び。八王子花柳界を盛り上げていきたい」と、小太郎さんは「未熟ですが頑張っていきます。これからもご愛顧いただければ」とそれぞれ挨拶した。 「八王子に住んでいても芸妓を見たことがない方は多いはず。このような機会に知ってもらえれば」と宮崎代表。なお「なか安」では9月にも八王子芸妓の舞を楽しめる会を開催する予定。
八王子市内には明治初期、215人の芸妓がいたと言われている。現在は20人前後おり、伝統芸能の継承に努めている。
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