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公開日:2016.01.22

大和商工会議所
「大和人」の魅力伝えたい
2月に街ゼミ開催

  • ポスターやチラシを手にする商工会議所の佐藤さん(左)と赤堀さん(右)

 大和商工会議所では2月1日から29日の1カ月間をかけ、市内全域をゼミナールにする通称「街ゼミ」を開催する。5回目となる今回は46店舗が参加し、50講座を開設。過去4回の街ゼミを大きく上回る受講者数を目指す。

 大和市商業統計調査によると、市内小売事業者数は1999年に1765店あったものが、2007年には1434店まで減少。今現在もその数は減少傾向にある。一方で、県の中央部に位置し交通の便がいい同市での大規模小売店舗の数は、06年に29店だったものが15年には36店と増え続けている。

 大型店の進出などにより苦境に立たされる個店や地域の商店街。第5回「街ゼミ」では、『大和人(やまとじん)に会いに行く』をテーマにし、店の事業の前に、店を営む人の魅力を地域の人たちに知ってもらうことを重点に置いている。

商店主に会いにいく

 参加店舗の一つである「メガネのアキ」の杉本光子さん(60)は、夫と長年に渡りメガネ店を経営してきた。数年前に代表に就任。産業カウンセラーの資格を取得するなどし、お客さんとのコミュニケーションを高める努力をしてきた。今では娘、息子も店に出て親子3人で奮闘。地元の人気店になった。「クリーニングの白栄ランドリー」の野田和都詞さん(45)は会社員として長年勤務していたが、4年前から家業を引き継いだ。父が残したしみ抜きの技術に更に磨きをかける傍らで、商店会などの役員を務めるなど精力的に活躍。街ゼミ参加店の中でも中心的存在だ。

 「お店のそれぞれにドラマがあり、歴史がある。それが地域に上手く伝わっていないのではないだろうか」と大和商工会議所で街ゼミを担当する森茂雄さん(42)は話す。「今回の街ゼミでは店主と地域の人々が改めて出会い、会話を通じてファンになってもらう場になってもらえれば」 

 地域のつながりが希薄になっていく現代社会。「商店街や個人商店が地域コミュニティで果たす役割は今後さらに大きくなっていく」と主催する同商工会議所は考えている。

 第5回街ゼミは「健康・きれい」「つくる・食べる」「学ぶ」の分野で全50講座を設ける。開催期間は2月1日から2月29日まで。各講座の予約をきょう22日から参加各店で受け付ける。

県内2番目

 街ゼミは、得する街のゼミナールの略称。愛知県岡崎市で12年前に始まった。街の商店主がプロならではの専門知識や役立つ情報などを無料で伝授する少人数制のミニ講座。現在、全国約225地域、700商店街などで開催されている。神奈川県内では横須賀商工会議所に次ぎ、大和商工会議所が14年に始めた。

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