市内戸田の菅原神社を中心に、地域の文化や伝統の継承などを目的として活動する下戸田昭和会(小俣堅一会長・会員数42人)がこのほど40周年を迎え、記念式典が3月19日に同神社境内で開かれた。
昭和会は神社の協力団体に位置付けられていて、活動は毎年4月の第4日曜日に行われる祭礼での神輿担ぎや、屋台囃子の伝承、下戸田地区の自治会活動の支援など。会員は同地区に住む公務員や農家、サラリーマンなどさまざまで、30歳代から50歳代が中心になって活動している。
初代会長の山崎保治さん(89)と三代目会長の山崎哲さん(83)によると、敗戦後に神輿を担がない期間がしばらく続いたことが影響し、担ぎ手が不足。そこで地域の伝統を守ろうと、当初68人で会を立ち上げた。
同神社の神輿は、明治29年に大山(伊勢原市)の有名な宮大工が作った市内最古のものだという。
式典当日は新旧会員46人が出席。記念事業として企画した神輿の四隅に着ける大きさ4寸の本坪鈴が披露された。本坪鈴が着いた神輿は4月23日(日)の祭礼でお披露目される。
小俣会長(57)は「歴史あるものを後世に残すため、地域をつなぐ活動を積極的に行っていきたい」と話した。神社総代の杉山捷義さん(72)は「神社にとって会はなくてはならない存在。ますますの発展を期待しています」と語った。
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