文化庁はこのほど、新たな『日本遺産』19件を認定。その一つに市が申請した「江戸庶民の信仰と行楽の地〜巨大な木太刀を担いで『大山詣り』〜」が選ばれ、4月25日に市役所1階ロビーで記念セレモニーが行われた。
日本遺産は2015年度に文化庁が創設した制度。
地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定するもの。国内外に情報を発信し、地域活性化を図る。初年度に18件が認定され、今回で19件を追加。同庁では東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに全国で約100件の認定を予定する。
伊勢原市では認定を受け、市役所1階ロビーで記念セレモニーを実施。高山松太郎市長や大山阿夫利神社宮司で市観光協会会長の目黒仁さんが出席し、市職員ら約100人が集まった。用意されたくす玉から、祝日本遺産認定の文字が出ると会場からは喜びの歓声が上がった。
高山市長は「これでスタートラインに立ちました。将来に向けて多くの方々に来て喜んでもらえる国際観光都市伊勢原にしていきたい。これからは地元力・市民力に掛かっている。力を借りて進めていきたい」とあいさつ。最後には、会場全員で日本遺産認定を喜ぶ拍手が湧き起った。
賑わった江戸の信仰と行楽
今回認定された「江戸庶民の信仰と行楽の地〜巨大な木太刀を担いで『大山詣り』〜」は、古くから続く大山信仰を描いたもの。
大山詣りは、職人たちが講を組織して巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝で身を清めて奉納し、山頂をめざすという、めずらしい庶民参拝。歌舞伎の演目や浮世絵にも描かれ、江戸の人口が100万だった当時に、年間20万人もの参拝者が訪れたという。
ストーリーは、今も引き継がれる大山詣りを中心に、大山・日向地区の神社仏閣、大山信仰に欠かせない先導師や大山講、名物の大山こまや豆腐など21の文化財で構成。大山に残る豊かな自然の中で歴史を巡り、先人たちの思いを体感できる作りになっている。
今後は観光へのストーリー活用が期待され、市商工観光振興課は「多くの人で賑わった江戸時代の大山。日本遺産を活用して地域の魅力を発信し、当時の賑わいを取り戻したい」と話した。
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