公共トイレ 学生がデザイン 大磯町の4施設で
老朽化した公共トイレの整備を進める大磯町では、新たなトイレのデザインについて東海大学の学生に協力を仰ぎ、互いに連携して建替え・新築を進めていく。6月には、デザインについて学生からのプレゼンが行われる。
昨年、県から「新たな観光の核づくり」で認定を受け観光に力を入れる同町では、町を訪れる人をもてなす意味を込め、公共トイレの整備を進めている。町都市計画課では、「ひと工夫した大磯らしいトイレにするために、若い人のアイディアを取り入れてみては」と、連携事業協定を結んでいる東海大学にデザインを依頼した。
この呼びかけにこたえたのは、同大学工学部建築学科の加藤仁美研究室。学生22人と、同大学院の院生4人がデザインに協力することとなった。
対象となる施設は、六所公園トイレ(建替え)、町屋公園トイレ(同)、高麗公衆トイレ(同)、いくさわ西の池跡公園トイレ(新設)の4カ所。建替えとなる3カ所では、いずれも老朽化が進んでいた。
同町からの提案条件の基本事項は「誰もが快適に使いやすくなるようユニバーサルデザイン(バリアフリー)に配慮」「大磯町景観計画に基づき、周辺景観と調和した建築物に」「おもてなしの心を伝え、プラスイメージを持つトイレ」など。学生たちは5月に現場を視察し、現在はトイレごとに4チームに分かれ、デザインを検討している最中だ。
同課によると、6月中旬に学生からデザイン案のプレゼン発表があり、7月には施工業者を交えた図面の設計協議を行う予定だという。工事は9月から10月頃に着手し、年度内の完成を目指している。同課では「ひと工夫した大磯らしい『おもてなし』のトイレになれば」と話す。
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